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川越学について


川越学とは

川越周辺地域の歴史、文物、風俗などを総合して川越のすがたを探求していくものです。


川越市立博物館 第八回企画展「川越学事始め〜郷土史の系譜を追う〜」図録より

 このたび、第八回企画展「川越学事始め〜郷土史の系譜を追う〜」を開催し、その成果を取りまとめて本書を刊行いたしました。
 川越は県内でも郷土史研究が盛んな地域です。こうした陰には江戸時代における地誌の刊行、各学校による郷土調査、川越市立図書館を中心とした郷土史家たちの活動、在野の考古学研究家たちによる出土品の収集など、地道な積み重ねがありました。
 本書では、こうした郷土史の先達たちの埋もれた業績を再評価し、これからの川越における郷土史研究の発展を展望して、「川越学」という問題を提起することになりました。川越学とは聞き慣れない言葉ですが、川越地方をフィールドにした総合的な郷土史研究と規定できます。それは郷土の個人や機関が協力して行うものであり、いくつもの学問分野の地域における総合と考えることができます。
 「川越学」実現のためにはどのようなプロセスが考えられるのでしょうか。それはこれからの大きな課題ですが、各分野の基礎的研究とその蓄積が前提となります。郷土の多彩な社会像を導き出す中で、「川越学」の体系が確立されてくるのだと思います。今回の企画展が「川越学」にむけた第一歩になれば幸いです。
 おわりに、本書の刊行にあたり貴重な資料の掲載をご快諾下さいました所蔵者の方々、また、ご教示いただいた関係者の皆様に心よりのお礼を申し上げ、ごあいさつといたします。

                                             平成七年三月
                                                 川越市立博物館
                                                 館長 黒川五朗


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