08年11月 1日

10月*日:
 人間、寂しくなり始めると、どんどん寂しくなる。
 むきになって、何をどう話しても、私のことを中に入れてくれないのに、何故
か私と会いたがる人がいる。でも、その人と話していても、私はただただすごく
心がつらくなる。でも、その人も何かつらいんだろうね。そして、後で「あんな
こと言って、CHAKAさん傷ついたんじゃないかな?」って思ってるかも。
 自分の情熱と、自分が認められているという満足度に差がある人は、変なとこ
ろにエネルギーを使ってしまうという傾向性が強いと感じる。
 私も十代の頃そうだった。先輩が色んなクッションになってくれた。だから、
今度は私が後輩のクッションになってあげよう。

10月5日:
 西野やすしさんのセッションにゲストで呼ばれまして、歌いました。正調「They 
Call It Stormy Monday」を、超ひさびさに唸りました。楽しかったです。西野さ
んのギター、本当にすごい。さすが格闘家だね。ギターにもそのスタイルが現れ
ている。自分は実はあんまりブルースのことは知らないのですが、評判良かった
ので、またチャンスをもらえたら歌いたいと思います。

 で、何度も言いますが、この日記に書くことは、私の思うことの一部です。
そんなこと、当然と思うけど、当然のことがわからない人というのも世の中には
少なくないのです。このサイトに書いてあることのみで私を決めつけるのは、想
像力が足りないなぁと思うよ。
 それに、またまた、何度も言いますが、この日記に書くことは、私へのメール
や個人的な質問に対する答えでもあります。「誰々さんへ」って名指しで書いて
ないのは、いくらハンドルでもプライバシーというものがあるからという、いち
お、配慮のつもりです。宛名は書かないけど、読んでくれてる人が「あ、これは
私のメールへのお返事だな」ってわかってくれるでしょうから。

 「ぜんまいざむらい」って、PSY・SのCHAKA?って言う質問はたまに受けます
が、もちろん私です。高い声も低い声も、いちお、まだまだ出ますよ。
 「ぜんまいざむらい」は、三宅純さんという、フランス在住の音楽家とのコラ
ボ。三宅さんのディレクションで歌いました。だから、PSY・Sの時やジャズの時
と声の感じが違うのも当然、ですね。私は、どちらも楽しめました。やっぱりア
レンジャーさんやディレクターさんの解釈の違いで、出来て来るものも違う。そ
れが、歌い手としては面白いんだよね。

 声のことについて。私の声域はPSY・Sの3枚目のアルバムの頃と変わってませ
ん。喉は今の方が鍛えられてるでしょう。だって、PSY・S時代の11年間っての
は、ライブは一年に7〜10本。今は年間100本ぐらい歌っています。ほぼ十倍
だよね。鍛えられるのは当然のこと。
 だけど、声帯そのものは当然老けてる。だから、声の質は少しは変わっている
でしょう。だけど「チャカも最近は声が変わっちゃったしね」と、悪い意味で言
う人っていうのは、そういう自然を理解していない。自分も世の中の全ての人も
一斉に老けて行ってるのに、歌手だけに不老を求めるのはおかしなこと。そうい
う人は、例えば、仮に私が28歳の頃と全く同じ声質で今歌えたとしたら「もう5
0歳手前なのに、声に成熟味が感じられない」とか「もう何十年もキャリアがあ
るのに、声に深みがない」とか言う、そういうメンタリティーと同じ人だと思う
なぁ。

10月*日:仕事仲間のミュージシャンAと食事。すっごく美味しいお店。たま
に行くんだけど、いつ行っても本当に美味しい。Aも美味しいと言って喜んでく
れた。
 色んな話をして楽しかった。友達っていいなって、月並みだけど、本当にそう
思う。帰り、ふと入った、すっごいいい感じの珈琲専門店。かなりいいお値段だ
からか、お客さんは大人ばかり。珈琲もとても美味しかった。適度に静かで気に
入った。また行こう。Aがおごってくれた。ありがとう。

10月*日:朝、寝不足なのに、電話で目覚めて、ある仕事先から「なんで?」
ってなことを言われて、もう寝覚め悪い。

 岡村靖幸の曲を聞くと、痛くて痛くて、この曲を作った時、ほんまに寂しかっ
たんやろなぁと、彼の何かが乗り移って泣きそうになります。私が参加させても
らった曲のPVなんかも見たけど、彼はきっと私のことを歌手として本当に愛して
頼りにしてくれていたと感じます。いっぱいわがまま言ってくれたしね。いつま
でも待ってるよ。

 今日は、先入観をかたくなに持っている人にやられた。私が弱っていると、あ
まり誰も慰めてはくれないけど、そっと言葉をかけてくれた人がいた。ありがと
う。

 緒方拳さんが亡くなった。71歳。誰にも言わなかったけど、肝ガンだったの
だそうだ。面識もないし、大ファンってわけじゃないけど、当然知っていたし、
すごい人だと思ってたから、驚いた。知り合いでもないのに、だけど、やっぱり
寂しい、な。合掌。

10月12日:自由が丘・女神まつり、ありがとうございました。ステージから、
駅のホームが見えたり、美容院で働いていらっしゃる方でしょうか?じっと見て
下さったり、おもしろかったです。
 スタッフの女性がとても素敵な配慮のある方で、楽しく歌わせて頂きました。

10月15日:広島Cafe Jiveいえ〜い。

10月1*日:夢見た。世界一好きなあの人(ミュージシャン)が出て来てくれ
た。でも、怒ってた。「チャカさぁ、俺のこと好きでいてくれるのはいいけど、
あっちこっちで俺のこと好きって言ってるでしょ?困ってるんだよね、そういう
の」って言われた(ノ_・、)グスン  ショック〜。ミュージシャンとしてのあなたの
ことを語っているだけなのに。

10月2*日:今月はあんまり日記書いていないね。

 よく受ける質問の1つに「ジャズヴォーカルをやってるのですが、アドバイス
を」とか「コーラスのお仕事をしたいのですが」などがあります。
  まず思いますに、ジャズだろうが演歌だろうがクラシックだろうが童謡だろう
が、そして、リードシンガーだろうが、スタジオミュージシャンだろうが、コー
ラスだろうが、要するに目指すのは、1人の自立したシンガーとして「いい歌を
歌う」ということです。その為には高い志を貫くことが一番必要なことだと、私
は信念として思っています。
 リードシンガーとして、コーラスとして、スタジオミュージシャンとして、な
どビジネス形態としては色々ですから、その為のやり方は違っていても、根本は
その人が1人の歌手として、より素晴らしくなり続ける為に努力が出来ること。
その努力を楽しめる人でなくてはならないと思っています。プロになれば、頑張っ
ているからそれで良いわけじゃない。プロになれば「次、がんばりま〜す」じゃ
駄目。
 その為には、理想の歌が常に頭の中に鳴っていること。何をどう歌いたいかが
無い人が上達するには限界がありますし、上手いことそのものはいいことだけど、
もしかしたら、上手いけどあんまり何も伝わってこない歌手になっちゃう可能性
も高いです。限界は多分迷いとしてやってきて、歌うことが辛くなっていくでしょ
う。だから、自分はどういう歌をどのように歌いたいかというイメージを持つこ
とですね。それは、料理に例えると、何を作るか決めていないのにスーパーマー
ケットに行っても、材料を買うことは出来ない、または全部買わなくちゃいけな
いかのどちらかになってしまうことと似てます。そんなの大変じゃん?カレーを
作ると決めるから、それに必要な材料を買う。すき焼きを作ると決めるから、そ
れに必要な材料を買う。音楽もそうです。
 日本の音楽には、元々ハーモニーというものがあまりなかったからかもしれま
せんが、コーラスは、ソロの人よりも、上下で言うと下の立場と感じてしまう人
が多いようです。でも、そんなことはありません。サポートの場合は、ある意味
ではリードシンガーより難しいとも言えます。例えば、ゴスペルクワイアーなど
で歌うとしても、一人一人が素晴らしいシンガーであることが「必須」だと私は
考えています。随分昔に「みんなで渡れば怖くない」という、私にとっては怖い
ことこの上ない言葉がはやりましたが、コーラスもそうです。1人では歌う勇気
がないとか、自信が無い人が、きっかけとして仲間とともに歌い始めるというの
は悪いことではないと思いますが、自分の「イケテナイ」ところをごまかすため
に、大勢でカモフラージュすることには賛成出来ません。アメリカの教会で歌う
ゴスペルは、クワイアーのみなさんは歌手としてはアマチュアの方々がほとんど
ですが、お一人お一人すごく高い志と誇りと愛情を持って歌っておられますし、
うまい!です。1人が素晴らしいからたくさん集まっても素晴らしい。逆に、一
人一人が音楽的にもレベル向上をあまり目指さず、しかも精神的にも自立してい
ない人が何人集まっても声は濁っていくばかりで、大勢集まってもパワーのない
ものになり、いつしかそのグループは活動できなくなっていきます。
 ですから、ソロであろうとコーラスであろうと、1人のシンガーとして素晴ら
しくないと、いけません。この考え方に、「それは間違えているよ」と言う同業
者はいないと信じます。

 サポートはコーラスだとは言え、もちろん個性が大事で、しかも、リードシン
ガーの音楽性を包容出来る力量があり、そのリードシンガーがこちらにやっても
らいたいことにお応え出来るバリエーションや技術的な実力、それから閃きが必
要です。
 どのようなものも仕事になると大変です。特に芸術の分野は、先の保証があり
ません。喉に保険をかけることも出来ないし。もし、人が高級住宅地に邸宅を持
ちたい、フェラーリに乗りたい、という様な夢を抱いているなら、それを実現す
る為に音楽家になるのは、あまり向いていない職業かもしれません。当然、音楽
家の中には巨万の富を築いた方もいらっしゃいますが。音楽でお金儲けをするの
は、あまり割の合わない仕事と言ってもいいでしょう。でも、音楽は自分が情熱
をかけた分、応えてくれる、やり甲斐のある仕事だと私は感じています。
 音楽家であろうと、それ以外のお仕事に就こうと、仕事が上手く行って、あま
り努力(音楽家で言うと練習や研究や人間の見識などを広げること)をしなくな
る人がいます。そういう人達は、元々音楽が好きだったのではなかったのだと私
は感じます。仕事が軌道に乗って経済的にも余裕が少し出来、周囲からも特別扱
いをされるようになって、その人の音楽とのつき合い方が悪く変わってしまうな
らば、その人は本当はお金とチヤホヤが好きな人だったのだろうと感じます。仕
事が上手く行っている時も行かない時も、自分がいかに音楽が好きかどうかを証
明してみせる人生を送ってもらいたいです。本当に音楽が好きなら、どれだけ上
手になっても有名になっても、今の自分の技術では満足しないはずだから。
 共々に頑張ってまいりましょう

CHAKA

[Prev] [Up] [Next]