古くからある言葉に、「寄らば大樹の陰」とか
「長いものには巻かれよ」などの比較的マイナス思考的な
ものが存在するが、ある意味ではこのような思想とか行動
の対極に生きているのが、チャカであると私は理解している。
かといって、ひたすらgoing my way かとゆうと、ただそれ
だけではなく、他者の可能性をみごとに引き出し・調和させ
「和」のリズムを作り、そして拡げてゆく・・・。
それが忍耐からくるものなのか、無作為なものなのか、その
両方なのか私にはわからないが、ただそのような
歌手である前の・・・人間としてのチャカの立ち居振る舞いに、
いつも私は多くのことを学ばせてもらっている。
チャカの歌を聴いたあと、いつも私は合掌し、お礼を言いたく
なる・・・。これは冗談ではなく正直な気持ちなのだが、また
その時のお礼を言いたい相手は、もはやチャカだけではなく、
自分の知りうる全ての人に対して・・・。てな 気持ちに
なってしまうのだ。
チャカの歌は、「手拍子を打って一緒に、盛り上がろう!」
とは、自分は絶対ならない・・・。とにかく黙って(聞いてしまう)
又、(聞かされてしまう)そんな不思議な説得力をいつも
感じさせてくれる声だと、私は思う。 そしてもっと不思議なのは、
ただ、しんみりさせたり、センチメンタルな気分にさせたり的な歌
では決してなく、「生きててよかったなあ〜」とか「ワシもガンバルベー」
の様な、モードに引きずり込まれるのである。
願わくば、チャカさんにはご長寿を全うされ、その高潔なる
人格と豊かな音楽性より湧き出る、稀有なる魂の応援歌を、広く
世界に轟かせ続けられますことを・・・願って止みません。
西村 和彦