【第17回】 カルロス菅野 さん


チャカと安則眞実
 世の中には、生まれながらにして行くべき道が与えられている人が0.7%ほどいると
思う。なぜか僕の周りにはそんなやつが何人か居るんだけど、物のはずみと勘違いで、
ミュージシャンをやっている僕にとっては本当に羨ましい存在だ。まさにそんな中の
一人が、大阪に生まれた歌姫、安則眞実。


 チャカを初めて知ったのは、大阪在住時代、もうずいぶんと前やね。アフリカとい
うバンドで、頭にインデアンの羽飾りを付けて、小さい体からは考えられないほどの
パワーでファンクをシャウトしまくっていた。当時既に、そりゃもう、ビックリする
ほどの歌い手だったのを、よーく覚えている。確かMCを全部英語でやっていて、まだ
直接話をする機会が全然無かったので、これはきっとアメリカで生まれ育った子なん
やと、勝手に想像してたりしたんだけど、後で知ったらバリバリの大阪生まれの大阪
育ちで、なんか面白い子だなと思っていた。


 大阪時代はお互い共通の友達のなかの一人という感じで、顔は合わせていながらラ
イブなどお手合わせする機会もほとんど無く、気がつくとチャカは東京へ出てPS Y・
S でデビュー。初めて聞いた時は驚いたな。フェイクもシャウトも無く、ストレート
な子供のような声で歌う声が、はじめはチャカだとは信じられなかった。でも、やっ
ぱり歌のうまさは抜群で、松浦君の造り出すサウンドに完璧にフィットしていて、ま
たまた面白い世界を見つけたんだと、納得。


 その後、こっちはオルケスタ・デ・ラ・ルスでとんだことになって、忙しくなって
しまい、会う機会もほとんど無かったんだけど、5年くらい前からまた、ソルト(チャ
カ注釈:ピアノの塩谷哲さん)や近チャン(サックスの近藤和彦さん)やいろんな仲
間の関係で距離が近くなって、遂にはSOR(熱帯倶楽部〜Spirit Of Rhythm)のヴォー
カルを頼むことになったんだけど、引き受けてくれて本当にありがとう。


 レコーディングではまさに本領発揮で、こっちはヴォーカル録りの日を別に考えて
いたのに、バンドメンバーと一緒にほとんど一発録りでOK。今どきそんな素晴しい歌
い手はなかなか居ませんよ皆さん。


 そして、そうこうしているうちに、今度は安則眞実としてのジャズアルバム。あの
一曲目(Since You Came To My Life)には、まいりました。My favorite song だ!
そして三枚目では大御所とのニューヨークレコーディング。ハンクさんやジョージさ
んに心から暖かく迎え入れられているのが音になって伝わって来るようなアルバムだ。


 この頃は、どんな歌にもチャレンジして行くチャカと歌い手になるべくして生まれ
た安則眞実を両方を楽しんでいるように見える。違うかな? 両方とも最高!


 これからも楽しく音楽して、美味しいもの食べよう。よろしく。


 カルロス 菅野


from Chaka
 カルロスさんへ、


 素晴らしいメッセージありがとう。いつも何かあるたびに思う「持続は力」って。
カルロスさんとの出会いは古くとも、共演の機会はほとんどなく、どこかで会うと挨
拶だけを笑顔で交わす関係でした。でも、カルロスさんも私も音楽を続けていたから、
また出会えて、共演の機会も持てた!レコーディングまで出来た。こちらこそ、SOR
の様な素敵なグループに呼んでくれてありがとうと感謝しています。今、思うと、昔、
共演しなかったのは、意味があったのかな?


 カルロスさん、いつも「歌姫!」って紹介してくれるけど、なんか恐れ多い気がす
るよ。100%の独学で、ただただ、好きで好きで歌ってきただけ、だもん。「生まれな
がらにして」っていうのも、「へ?まじ?そうかな?」って・・・思う。親は音楽の
道に進むこと、大反対だったしね。でもね、実はそういう環境のおかげで、プロにな
れたのだと思ってるよ。


 カルロスさんはミュージシャンとしての実力だけじゃなく、プロデューサーとして
の素晴らしさ、等、いつも「すごいな」と思うことばかりです。


 これからも、兄貴!一つよろしゅう頼んまっせ。また、私が変なスペイン語しゃべっ
たら、ちゃんと教えてね。
 
 素晴らしいメッセージ、本当に、グラシアス!

今回登場して頂いたカルロス菅野さんのホームページは
http://www.carloskanno.com/です。
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