導入への道のり
MkLinuxの入手方法としては、アップルのftpサイトやそのミラーサイトからダウンロード する方法と、Prime Time Freewareが市販しているCD-ROMを購入する方法があります。今 回は、秋葉原のプラットホームで2,000円(税別)で売っているCD-ROMからインストール を行いました。
MkLinuxをインストールするためには、PowerMacintosh(PCI機含む)又はその互換機が必要です。本バージョンではPowerPC 604もサポートされています。
ハードディスクには約350MB以上の空き容量が必要です。その他、各種のアプリケーショ ンやツール類をインストールしていこうと思ったらそれ以上の容量が必要になります。
僕のハードウェア構成は以下の通りです。
ハードディスクの準備ができたら、いよいよMkLinuxのインストールです。インストール 自体はMacOS上で行います。CD-ROMの中に"Install MkLinux"というインストーラがありま すので、それをダブルクリックするとインストールが開始されます。
インストールが開始されると、まずMkLinuxをインストールしたいドライブのIDを入力す るよう促され、そのドライブにA/UXのパーティションが見つかると"/"(ルート領域)、" Swap"(スワップ領域)、"/usr"(ユーザー領域)にそれぞれどのパーティションをあて るのかを質問されます。なお、ここで"/usr"はオプションですので、最低限"/"と"Swap" があれば動くはずです(十分な空き容量は必要)。
これらの質問に答えた後、インストールを開始して良いかどうかの確認が求められ、Yes とするとインストールが開始されます。インストールを開始してしまうと、前にあったデ ィスクの内容はすべて消えてしまうので注意が必要です。必要なデータはバックアップし ておくことをお忘れなく!
インストールが開始されると、途中経過をあらわすウィンドウが表示され、インストール が快調に進んでいることがわかります。インストール自体は僕の場合30分程度で終了しました。
インストールが終了すると、画面に
This is how the drive was partitioned -
としてパーティションの状況が示され、
INSTALLATION SUCCESSFUL.
と、インストールが正常に行われたと表示されます。
そして、最後に
You can Quit the installer now, and run the MkLinux control panel. Welcome to MkLinux and Happy Hacking!
と表示されれば、インストールは成功です。
MkLinuxを起動する前に、Readme Firstを読んでおきましょう。英語が面倒くさいという 人には、宮崎大学の長田さんが訳された日本語版Readme First(Shift-JIS版)もありますのでftpでgetして読んでおいた方がいいでしょう。
MkLinuxを起動するためには、MacOSのコントロールパネルからMkLinuxを選択して起動し ます。そして、Startup Selectionで次の再起動時にMacOSかMkLinuxのどちらを起動する のかを選択します。ここで、MkLinuxを選択すると、再起動後にMkLinuxを起動させること ができるようになります。
また、このコントロールパネルでは、選択後すぐに再起動することもできます。すぐに再 起動したければRestart Nowのボタンを押して下さい。
再起動すると、Welcome to Macintoshの表示後、MkLinuxを起動するのか、MacOSを起動す るのか再度選択することができます。どちらも選ばずに放っておくと、10秒ぐらいで勝手 にMkLinuxが起動し始めます。
MkLinuxは、初めて起動した際、ネットワークの設定をするよう求めてきます。DR2.1はPPP 接続も標準でサポートしているので、LANとPPPの2つのネットワークを使う人は、両方の 設定をしなければならないようです。僕の場合は、Macが専用線でLANに接続されています ので、LAN環境のみ設定しました。
以下、LANの設定をする際の手順(画面表示)を示します。
Please enter a host name (it must be unique on a network):
OK to use this hostname?
Do you want to set up networking capability?
Is this machine a node on a LAN?
Will this machine connect via PPP?
About to set up networking for LAN. OK?
Please enter a domain name [none]:
Please enter a primary nameserver address [none]:
Please enter an Internet address (e.g.130.43.2.2):
Please enter an Internet Broadcast address:
Please enter a netmask [none]:
Please enter a gateway address [none]:
ここまでの一通りの入力が終了すると、すべてOKか確認を求められ、そこでYesとすると ネットワーク環境設定が終了し、一旦、強制的にlogoutさせられます。
UNIX系のOSは、ログイン待ちの状態で強制的に電源を切断すると、ディスクの内容が破壊 される危険があります。そこで、きちんとしたシャットダウンの手順を踏まなければなり ません。シャットダウンをするためには、rootでログインし、コマンドラインから
sync;sync;shutdown -h now
とすると、シャットダウンできます。
まずは、ルートのパスワードを設定します。rootでログインし、コマンドプロンプトで
passwd
と入力すると
Changing password for root
New password (? for help):
と表示されるので、パスワードに設定したい文字列を入力し(画面には表示されません)
New password (again):
に対して、再度同じパスワードを入力すると
Password changed for root
と表示されて、rootのパスワードの設定が完了します。
いつもルートでログインして作業をすることは非常に危険です。必ず、ユーザーを登録し て、普段はそちらで作業しましょう。というわけで、新規ユーザーの登録・追加をするに は、ルートでログインし、コマンドプロンプトで
adduser kaneko
と入力します(" kaneko "の部分は自分が設定したいユーザー名を入れる)。すると、hom e directoryやmailboxの設定を行った旨のメッセージが表示され、コマンドプロンプトに 戻ってくれば設定は完了です。
次に、ユーザーの設定が終わったら、そのユーザーのパスワードも設定しておきましょう 。パスワードの設定は、コマンドプロンプトで
passwd kaneko
と入力します(" kaneko "の部分はパスワードを設定したいユーザー名を入れる)。する と
Changing password for kaneko
New password (? for help):
と表示されるので、パスワードに設定したい文字列を入力し(画面には表示されません)
New password (again):
に対して、再度同じパスワードを入力すると
Password changed for kaneko
と表示されて、ユーザー"kaneko"のパスワードの設定が完了します。
MkLinuxの時計(時刻)は、インストール直後には、米国の西海岸の標準時に設定されて います。そこで、この設定を日本時間に会わせる必要があります。まず、rootでログイン し、コマンドプロンプトで
rm /etc/localtime
と入力し、続けて
ln -s /usr/lib/zoneinfo/Japan /etc/localtime
と入力すれば、設定は完了です。
X-Windowシステムは、一般ユーザー(ここでは"kaneko"とします)でログインして、特に 何の設定もしなくても起動できますが、何の設定もせずに起動すると次のような警告メッ セージが出ます。
You don't have an X11 startup script (/home/kaneko/.x11start).
Using default X11 startup script (/usr/lib/X11/.x11start)
You don't have a twm startup file (/home/kaneko/.twmrc).
Copied twm startup file from /usr/lib/X11/twm/system.twmrc to /home/kaneko/.twmrc
そこで、これを避けるために、メッセージにあるファイル(.x11start)をコピーします 。ファイルをコピーするには、kanekoでログインして、コマンドプロンプトで
cp /usr/lib/X11/.x11start /home/kaneko/.x11start
とコマンド入力すればOKです。これでX-Windowを起動する設定が終了しました。
X-Windowを起動するには、コマンドプロンプトで
X11
と入力すればOKです。また、終了するときには、すべてのウィンドウでそれぞれ
exit
と入力していけば、終了できます。
APPLEから、DR2.1用のUpdate2( Mach Kernel と Linux Server のアップデート)が配布 されました。このアップデートでは、様々なバグフィックスが 行われているということなので、さっそくアップデートをかけることにしまし た。
まず、アップデートが置いてあるサイトから、 fetch を使って Mach_Kernel.gz と vmlinux.gz をとってきました。そして、 StuffIt Expander で Mach_Kernel.gz を解凍して Mach_Kernel を作成します。
そして、解凍された Mach_Kernel を Mach Kernel とリネーム(アンダースコアをスペースに変更)してシステムフォルダの機能拡張フォルダにコピ ーします。この時、古い Mach Kernel のバックアップを取っておくことを忘れな いようにしましょう。コピーができたら、 MkLinuxを起動します。ログインプロ ンプトが表示されたら root でログインしましょう。
次は、 Linux Server (vmlinux) のアップデートです。現在、 vmlinux.gz は Mac の HFS ボリュームにあるので、最初に vmlinux.gz が置いてあるボリューム をマウントします。そのために、コマンドプロンプトで
hmount /dev/sde4
と入力します(/dev/sde4 は HFS のボリュームです)。これで、 HFS ボリュー ムがマウントできました。
hdir
と入力すると、ファイルの一覧が表示されることを確認して下さい。
次に、 vmlinux.gz を MkLinux のパーティションにコピーします。コマンドプロ ンプトで
hcopy -r "vmlinux.gz" /tmp
とすると、 /tmp ディレクトリにコピーされます。コピーできたら /tmp ディレ クトリに移動して、ファイルを解凍します。
cd /tmp
gunzip vmlinux.gz
解凍ができたら、 /mach_servers ディレクトリにある古い vmlinux を新しいも のに入れ替えます。この時も古いvmlinux のバックアップを取っておくことを忘 れないようにしましょう。
cd /mach_servers
mv vmlinux vmlinux_org
cp /tmp/vmlinux /mach_servers/vmlinux
これでカーネルとサーバーのアップデートは終了です\(^o^)/。
以前は、 MkLinux で日本語を使おうと思ったら、 JE で配布されているソースを 入手して各自が自分でコンパイルしなければなりませんでした。しかし現在、宮 崎大学の長田さん達のご尽力で、基本的な日本語環境のためのアプリケーション についてはバイナリ配布がなされています。
また、MACLIFEの5月号の付録CDに入っている日本語キットを使えば、ここに書いている方法よりももっと簡単に日本語環境を構築できます。詳しくは、MACLIFEの長田さんの記事をご覧下さい。
まずは、ftpで以下のファイルを入手しましょう。
ftp で取ってきたバイナリファイルをインストールするには、 root になって、 次のように入力します。(バイナリファイルは /tmp ディレクトリにあるものと します)
cd /
tar zxvf /tmp/nkf-1.6.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/kterm-6.2.0.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/less-290-iso2.pl1.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/Canna32p2.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/ckinput2-v2.fix2.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/cjvim2.0r.bin.tar.gz
tar zxvf /tmp/cmule-2.3.bin.tar.gz
これで、インストールは終了です。チョー簡単!長田@宮崎大学さん他、関係者 の皆様、ありがとうございます。
ここまでの各種のバイナリをインストールをしただけでは、まだ日本語が自由自在 に使えるようにはなっていません。そこで、各種の基本的な設定を行います。 なお、シェルは標準でインストールされる bash を使用していることを前提にして います。
export LANG=ja_JP.EUC
という1行を任意の位置に挿入し、保存します。
export PATH=$PATH:$HOME/bin:/usr/local/canna/bin
という行を任意の位置に挿入して保存します。
kinput2 -canna &
という行を挿入します。
KTerm*VT100.Translations: #override \
KTerm*VT100*KanjiMode: euc
(if (and (boundp 'CANNA) CANNA) ;
if [ -f /usr/lib/canna/cannaserver ]
Shift
KTerm*allowSendEvents: true
Ktermの入力文字(漢字)モードをEUCにするために .Xdefaults に次の1行を追
加します。なお、デフォルトではJISになっていますので、JISのままで良ければ
変更する必要はありません。
Mule で Canna を使えるようにするため、.emacs ファイルを新たに作成します。
内容は以下の通りです。
;;
(progn
(load-library "canna")
(canna) ))
(load-library "term/bobcat")
(cond ((boundp 'NEMACS) (setq kanji-display-code 3))
((boundp 'MULE)
(set-display-coding-system *euc-japan*)))
(cond ((boundp 'NEMACS) (setq kanji-fileio-code 3))
(boundp 'MULE)
(set-default-file-coding-system *euc-japan*))
(cond ((boundp 'NEMACS) (setq kanji-input-code 3))
(boundp 'MULE)
(set-keyboard-coding-system *euc-japan*))
システム起動時に自動的に cannaserver を起動しておくために、
/etc/rc.d/rc.local に次の内容を追加します。
then
rm -f /usr/spool/canna/lock/.CANNALOCK*
/usr/lib/canna/cannaserver
echo 'Cannaserver started.'
fi