小説・創作劇場!

★ここのコーナーは、私の創作・小説などを書いていく処なの。おもしろくないと思うけど我慢してね!

 


  遙か時の彼方に

  第一章

  その1

  天空に輝く星 々、いにしえの太古よりその美しき情景を、天いっぱいに広げている。
 しかし、その美しさよりも、より美しい情景を地にいる人々に披露するためなのか・・・・・・それとも、何かの前触れか?禍か?誰ひとりとして知るものはない、ほんの一握りのものたちを、除いては・・・・・・・
今世紀最大の天空の祭典。流星群の雨、いや滝のような流れ星。それは見るモノを圧倒する。あるモノは歓喜を覚え、あるモノは脅威を覚え、あるモノは恐怖に似たものを覚えた。ほんの一時の事のようであった。しかし、これは一時の出来事ではなく遙か彼方の時を経て未来に続くほんの始まりの序章に過ぎなかった。

 

  「空いっぱいに禍の種が降り注いでいる。誰ぞあの種をつみ取ることのできるものはいないのか」
ここにひとりの老人が小高い岩の上でなにやら叫んでいる。
 「わたしにはもう、そんな力は微塵も残ってはいない老い衰えていくひとりの老人でしかないのか」
老人は自分を卑下するほかすべはなかった。
しかし、老人はなにやら別の気配を感じ取るとおもはず振り返り身構えた。そこには、この世のモノとは思えないほどの美しい女性を垣間見たのである。それは光輝きまるで天使を想像させるかのような綺麗な女性ではあるが軽装の戦士を思わせる姿であった。一瞬ではあるが、その美しさに気をとられた老人であったが、気を取り戻し叱咤するかのようにとてもその一瞬は老人とは思えない気迫があった。自分の身になにが起ころうとしているか少なからず解ったのだ。
 「なにようじゃ、こんな老人に今更なんの必要がある。」
その瞬間女性は、跪き老人を見上げた。そして静かに語りだした。
 「ご老人、今しがたの流れ星を見ましたか。あれは禍のの兆し・・・・・・・」
 「そうとも、あの流れ星のなかに幾つかの禍の種が、この地上に降り注いでいるのをしっかりこの目で見たわ!」
老人は、気を緩めずしかし、穏やかに話した。
 「おお、やはりお気づきでしたか。さすが、老いたとはいえ聖道を極めし術者でごさいますね。」
そうなのだ、この老人こそ時経ること数百年と言う歳月をその力を持って魔物をそして魔道に身を落とし者を、狩って来たのだ。しかし、その力も平穏のもとにすこしずつ弱まりそしてその身は老人となってしまった。
 「今一度、あなたさまのお力をお借りしたくこうしてまいった訳です・・・・・・」
なにやら、老人に頼み事を言うために人の住まわない、山の奥深くまでやってきたのだと言う。
 「うむ。ここでは、話ずらかろう。我が住まいまで来るがよい。」
すこし不可解ではあるが、もしこれが魔物であるならここでは分が悪すぎる。自分にとって有利な場所なら万が一でも相打ちぐらいには出来るであろう。老人はけして相手に気を許してはいなかった。

 軽装な足の運びで、険しい道を老人はゆるゆると進んで行く。それより少し遅れてあのモノがついて行くが、老人との差は少しずつ開いていく、とうとう姿を見失ってしまったと思っているうちに切り立った岩肌に小さな洞窟を見つけた。そうなのだここが老人の住まいなのだ。とうてい人の身では、ここまでは来ることはかなわない場所である。
 静かにそのモノは、洞窟に近ずいて行こうとすると・・・・
 「おまえは、いったいなにモノだ。人の姿は、しているが人ではあるまい。魔物か・・・・」
言うが早いか、手にした杖を地面に力強く打ちつけた。雷撃のような衝撃と光があたり一面を襲った。モノも例外では無かった周囲に焦げ臭さを残しながら雷撃は、止まった。しかし、モノの姿がない仕損じたことに気づいた老人はあたりの様子を伺いながらじりじりと岩壁の方へ寄っていった。そのとき地表より一本の手が伸びてきて老人を掴むと近くの岩肌へ叩きつけた。不意をつかれたのか、すでに力つきていたのか定かではないが老人には為すすべがすでになかったのである。
 「老いているとはいえ、おまえの力を少し見くびっていたぞ」
そこには、牛のような魔物が片腕をなくして立っていた。やはり魔物であった老人は祈った今までおのが力を信じけして神など祈らない気位の高い気性であったがこのモノを倒す為には祈るしかなかった。そして
持てる力の総てを生命と引き替へになろうとも出し切って倒さねばならなかった。しかし、すでに精魂使い果たしていた。
 「もう、自分には一片のの力も残ってはいないのか。ならば例えこの身が引き裂かれてもあのモノの喉笛に食らいついてやるわ。」老人は思った。
そのとき一筋の光が、魔物を切り裂いた。一瞬の出来事であった。

 さっきほどまでの濁った空気が澄み切って明るい表情を自然は取り戻していくと同時にそれ以上に澄んで・・・いやこれはすでにそのような問題ではなく神聖と言えるであろう空気があたりを覆い始めていた。老人はそのあたたかくやさしい気の流れの中で、最後の時を迎える喜びを味わっていた。しかし、かすかな意識の中で呼び止められる声を聞いた、確かに聞こえる。老人はふっと我に返った、すでに自分は死んでいるはずであると思っていた、身体にどこからともなく力がそそかれていることに気が付いたのだ。それは今までになく偉大で強大な力であり人の身ではけして取得できる力ではないことを悟っていた。
 「眼を開けよ。聖道術師、そなたにはまだやらなくてはならない使命が残されている。いましがたの出来事はすべて我がし向けた事。そなたの技量を試したまでのこと、そのわびのしるしにそなたには今まで以上の力を我が授けよう。さぁ、立ち上がり自分の使命を果たすがよい。」
心地よい気の流れの中で老人は、立ち上がった。いや、すでに老人の姿はなかった、そこに立っているのは雄々しく力のみなぎっている若者の姿がそこにあった。
「これは、どうした事だ。」
変貌した自分の姿に老人は、驚きの表情を隠せなかったがその表情は次第に歓喜変わっていった。再び戦いの中へ身を投じる喜びにあふれた顔つきだった。そのときどことも無く声が聞こえた。
「聖道術師・ラヴクラフトよ己の使命を果たしなさい。今は南へ向かいなさい。」
「何故、わたしを・・・お選びになったのですか?」
なんと無邪気な質問であろうか、しかし他に言葉か見つからなかったと言うのが正解であろう。声の主は、ゆっくりと語り始めた。
 「今より、数十年いや、数百年の後に先ほどの流星群の影響が、この地上に様々な形となって現れるであろう。そのためには聖なる力を持ちそしてそれを多くの者に伝え教えれる者が必要なのだ。もちろん排除もしていかなけれはならない。強力な力を手にして奢ることなく持てる力を発揮したり、他の者に教えることの出来る者でなくてはならない。そなたは選ばれし者。その使命を果たしなさい。これから南に向かいその地で選ばれし子を探しておまえの持てる力を教えなさい。」
漠然とした、内容ではあったが説得力はあった。たしかにあの流星群は不気味ではあったがそんな先のことよりも今その芽を摘んでしまうほうが良いのではと思えたしかし、なんの疑問持つことなくラヴクラフトはみなみへ旅立っていった。

その様子を岩陰から見ていたモノがあった。
 「よいのか、本当に思惑どうりに運ぶのか?」
 「何を今さら言っている。ここまで騙せたのだ、上手くいく!」
二つの影は、そう言うとその場を去っていった。

 

 第一章

その1終わり


 第五章

そして始まり

その一

 春雷!遠くで、かすかに光が走る星一つ見えない夜空にそれはただ不気味に見える曇っているわけではない。宇宙は晴れているが、ただ一つの光さえ見えない闇の中にいかずちの光だけが時折光るだけである。
人里離れたこの奥地に古びた洋館がある人の気配いいや生きるももの姿などとうていいるはずのない廃屋である。どこから現れたのか二つの人影が突如と現れた。いや二人ではないまだ生まれて間のない赤子も一緒であった。
 「ここまでくれば・・・」 と、つぶやくように男は言った。
「大丈夫か、子供は無事か!」
 労るようにその母子を抱きかかえた。
「はい。あなたのおかげてこの子も無事です。」
「ここも、まだ安全と決まった訳ではない。気を抜くんじゃないぞ」
 男は、あたりを警戒しながらなにやら気配を伺っている。そして立ち上がり窓から外の様子を伺いやっと安堵の息をついた。取り合えず大丈夫の様子である。何物かに追われているのか・・・それにしてもさっきまでひとの気配のないこの洋館に降って湧いたように現れたことからただの人間ではないようだ。男は思案していた。このままここにいつまでも居るわけにはいかない。追っ手が何時ここに現れるかも知れない今、
自分一人ならこの場逃げることも可能だ女子供は、足手間問いだ。それに捕まれば死ぬ運命だ、ならばいっそ我が手で殺してしまえば・・・・・・男の脳裏にそんな思いが横切った。
 「あなたが、思うとうりになさいませ。ここまでこれたのも、あなたがいたからこのままでは共に死ぬだけです。」
男の気持ちを察してか女は覚悟決めていた。すでに辺りに異様な気配が漂い始めていた。
「来たか・・・・ゆるせ!」
ただなる気配の主が洋館の中に現れる直前。男は呪文を唱え、その母子を死に追いやった。その後景を見た主は一瞬気を取られた。その隙に男は外へと飛び出した。あまりにも残酷な後景である、真っ黒に焼けた大きな肉の塊と小さな肉の塊がそこにあるだけで、元の美しい姿など微塵にも見れなかった。異臭が鼻を付き辺りに漂うばかりであった。
「うむっ!気がふれたか、それとも観念したのか・・・」
肉の塊を横目で見ると主は、男の後を追って外へ出ていった。月も星もなくただ闇だけがそこにあるそんな夜であった。 外には、男が身構えて立っていた。自分の持てる力の総てを出し切るために・・・・・・
 「おまえほどの男が、する事ではないな。」
主は、そう言いながら洋館の方へ目を流した。
 「おまえに、言ってもわからんだろうがこの悲しみが、この苦しみが・・・・・・俺の力を倍にもするものだ」
男と主と壮絶な戦いが始まった。
 「つ、強い!」
確かに男は強くなっていた。人という物は、悲しみや憎悪なども力に変えることが出来る。ただそれをどう使うかでその人の心が変わるのである。 



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